Laugh Style からだと向き合うブログ

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縄跳びスタジオでのアクロバットワークショップ

目次

 

縄のまっちゃんのスタジオでのアクロバットワークショップ

愛知県蟹江町にあります縄跳びの第一人者でシルクドソレイユでに活躍されていた粕尾さん(縄のまっちゃん)

shoichikasuo.com

のスタジオでアクロバットの指導をしてきました。

縄跳びの種類にも普段学校で行っているような単縄と、2本のロープを回して中で跳ぶダブルダッチなど種類があるのですが、こちらのスタジオでは主に単縄を指導されています。

どうせ学校での縄跳びでしょ?という感覚で見てしまいがちですが、実際の演技を見ると度肝を抜かします。

https://www.youtube.com/watch?v=IeNSli6TWJs

4重跳び5重跳びを行ったり、空中で回りながら跳んだり、複雑に腕を絡ませて跳んだり、はたまた新体操のロープのように巧みに縄を操ったりと、もはや一般人からすると何が行われているか分からないレベルです。

そんな縄跳び競技の中でも側転や宙返りを取り入れて演技を行うとのことですので今回アクロバットを指導させていただきました。

 

前半はトレーニング三昧

今回は3時間のワークショップということで前半約90分はひたすら体をうまく動かすため、怪我をしないためのトレーニングや体の使い方を行いました。

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動きのチェック

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股関節の使い方の指導場面

体をどのように使えば楽に動かせるようになるのか、ということをしっかりトレーニングを通して体験しました。

例えば顎の使い方で肩の柔らかさも変わってきたりとか、足のアーチを高めることによって股関節が動かしやすくなるなど、色々な部位の関係を知れたのではないのでしょうか?

このようにどの部位をどのように動かせば関連した別の部位が動かしやすくなる、という知識と体験を積み重ねていくと練習のクオリティが上がっていきます。

今はまだ難しいかもしれませんが、そういう思考回路を作っていくことは成長してもうひと段階上手くなるために、自分自身で考えて練習をしていくために大事なことだと考えます。

先生に厳しく指導されないと上手になれない生徒になってしまうのは、将来のことを考えても良くないことは明白でしょう。

 

後半やっとアクロバットの技練習

前半のトレーニングで動きと指導の言葉が入りやすくなるように準備をしたら、実際にアクロバットの練習を行っていきます。

例えば手を伸ばす際、トレーニングで使った手の感覚を利用して伸ばさせたりであるとか、背骨の使い方をトレーニングで行った顎の使い方から意識させたりであるとか、できるだ関連性を持って指導しました。

中にはブリッジが柔らかくなったり、

 

 

バック転ができるようになったり、曲がっていたロンダードがまっすぐできるようになった子もいたりして、それぞれの子にとって成長の見えたワークショップになったのではないでしょうか?^^

 

 

自由時間で個別への指導とアドバイス

全体のトレーニングが終わった後は個別への指導を行いました。

基礎のトレーニングから一歩踏み込んでより個別の特徴に対応するためです。 

中には複数の可動域制限や機能制限があって、一つのトレーニングをしても改善しないという方もいます。

その場合はそれらを改善するトレーニングを複数行い、全身の歯車が回り始めるのを助ける、という感覚で指導します。歯車が回らないのに無理やり行っては壊れてしまいますから、全身が連動するという感覚を植え付けるように手助けをします。

彼の場合は膝の成長痛もあってなかなかブリッジの動きが改善されなかったのですが、脚の感覚を変えるストレッチと股関節周りのストレッチを入れて練習をさせるとパフォーマンスが上がりました。

 

このように基本的な身体の機能は共通していますが、人によって+アルファで原因や程度も様々ですのでそれらを見極める必要があります。

 

縄のまっちゃんのマジック

 今回ワークショップを行ってみて感じたのは皆さん練習熱心であること。

とにかく休憩時間もひたすら練習しています。

ともすれば保護者の方も一緒になって熱心に教えてもらったことをメモしたり質問したりして、それを実践しています。

 

指導者のエゴを押し付けない、子ども達のモチベーションと可能性を押し上げ、上手になる環境を整えるというスタイルを実践されており、筑波大学で体育科教育を勉強され、日々指導について考え実践されている粕尾氏の指導方法が生きているのだなと感じました。

逆にこちらも勉強させていただきました。

 

道を示せるのが指導者である

 今回のワークショップではとにかく自分を知ること、知識を得ること、考えることをテーマに指導させていただきました。

どういう動きがしたくて、自分には何が足りなくて、何を行えばいいのか、という関連付けができると練習の課題が明確になり、しいては質の高い練習につながります。

これができるとケガを予防できたり、効率の良い練習ができるようになります。

今の情報化社会、あっという間に知識を得て上手くなる人はどんどん上手くなります。

成長できるスピードは早いに越したことはないです。

後はそれに思考をめぐらす、ということを少しづつできるようになると有意義な競技生活が送れるのではないでしょうか?

そして粕尾氏のように指導者が道を示し、その歩き方を教えたら生徒さん自ら歩く仕組み作りをする、ということも大切なのだと思います。

ぜひ皆さん楽しい競技人生を過ごせるようがんばってください^^

 

体が動きたくなるような楽しい人生を。

最後まで読んでいただきありがとうございました。

LaughStyle 西村

 

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スタジオLaughStyleではこのようにワークショップ指導も行っています。

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