Laugh Style からだと向き合うブログ

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あせりやすい、集中力がない、怖がり、体を束縛する原子反射とは

目次

 

大人になって体を束縛する原子反射とは

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たくさんのタスクが来るとあせる、字が汚い、楽器ができない、常に肩こり、怖がりなどそれぞれの人の性格や特徴とも言えるこれらは、もしかしたら原子反射という身体の反射機能が残っているからかもしれません。

そしてこの原子反射をなくすことによってこれらを改善できるかもしれませんよ、というお話をします。

 

原子反射とは

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原子反射とは簡単にいうと「赤ちゃんの生き残り機能」と言えます。

タイトルを見るととても悪い物だと思ってしまいそうですが、実は元々生きるために必要な機能なのです。

 

例えば赤ちゃんがお母さんのお腹の中にいる胎児の時に母体に危険が迫ると恐怖麻痺反射という身体を固めて身体を守るという動きがそれこそ反射的に勝手に起こります。

これによりまだ何も生きるすべを知らない身体を、勝手に守ってくれる自動安全装置みたいな働きをしてくれます。

 

また、頭を後方に急激に傾けると腕がぱっと上がり、その後ゆっくり抱え込む姿勢になるモロー反射という原子反射もあります。

これは落下など外部の強い反応から身を守りその後落ち着かせるポーズとなり、同じく知識がなくても勝手に体を反射的に守ってくれる機能となっています。

 

さらに、首が右または左を見るとそちら側の手足が伸び、反対側の手足が曲がる非対称性緊張性頚反射(ATNRという反射なんかもあります。

名前長くて覚えられないですね笑

これは腹ばいになって息ができなくなるような状態を防いだり、目と手の協調運動を育てる反射となっています。

 

このように、通常原子反射とは赤ちゃんが生命を守るため、または成長していくために必要な機能となっています。

 

 

原子反射を卒業する

 

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先ほど述べたように原子反射は赤ちゃんが生き残るために必要な自動安全装置のようなものなのですが、通常赤ちゃんが通るべき課題を順番に乗り越え成長していけば、これらの反射がいらなくなり、原子反射という安全装置から卒業します。

 

例えば恐怖麻痺反射は出生時にはなくなりますし、モロー反射は生後6か月頃にはなくなると言われています。

非対称性緊張性頚反射は生後6か月~11か月くらいに見られ、それ以降は通常見られなくなります。

 

ですが、成長において達成すべき課題を取り残していたりすると、これらの原子反射が大人になっても残存している場合が数多くあります。そしてこれらの反射が残っていると様々な好ましくない影響を与えるのです。

 

 

筆者が持っていた原子反射

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そういう私もたくさんの原子反射を大人になってからも保有していました。

例えば

・バブキン反射:手が動くと口が同時に反応する

 悪い影響:肩周りが凝る、楽器が苦手、字が汚い、集中力がない等

非対称性緊張性頚反射(ATNR

 悪い影響:距離の把握が苦手(球技苦手)、本を読んだり書いたりするのが苦手、身体の左右を別々に動かすのが苦手

・モロー反射

 悪い影響:怖がり、集中できない、持久力のなさ、落ち着きのなさ、マルチタスク苦手

 などなどたくさんの原子反射を保有していました。

振り返ってみると確かにこれらの性格や身体の特徴を持っているなと、心当たりがある項目がたくさんありました。

球技が苦手、字が汚い、集中力がない、落ち着きがない、怖がり、すぐテンパるなどなど…

今は原子反射を消失させるメソッドを行ってもらったり自分でも行ったりして、まだ残ってはいますがこれらの症状は軽減されてきたように思います。

 

 

どうしたら原子反射をなくせるのか

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ではどうしたらいらなくなった原子反射をなくせるかというと、原子反射とリンクする運動学習に必要な課題を再学習するということが一つ言えます。

例えば恐怖麻痺反射が残っている人は背骨を安定させるという課題をできるようにするなどがいえます。

 

例えばバランスボールの上に仰向けになってバランスを取る、ハンモックに揺られる、といった背骨を安定させることをできるようにすると良いとされています。

この反射が残っている人の特徴である怖がりな方、感覚過敏な方、恥をかくのが過剰に苦手な性格の方などはこれらの動きが一人でできない場合が多いです。

ですので、できない人がいた場合、本人がやりたがらない場合が多いので、これらの反射のせいでできないということを伝えながら周りの理解を求めながら補助をしながらゆっくりと行ったりすると良いでしょう。

お子さんだと、ロープが編まれている不安定な場所の上を歩く遊具などで上手く歩けない、移動できないなどの運動ができない子はもしかしたらこの反射が残っているかもしれません。

 

また背骨付近が過剰に固まっている傾向があるのでゆるめるように背中をさすってもらったり、仰向けで脚をもってもらいリラックスできるようにゆらしてもらうのも良いでしょう。

これらは小さい時に親子のスキンシップでできる内容ですね。ぜひこれを見た親御さんは行ってあげてください。

 

 

できないを個性のせいだと思わない

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自分はいままで球技が苦手なのはそういう経験が少ないしもともと向いてない体だから、とか、マルチタスクが苦手なのはそういう性格だから、とか決めつけてしまっていましたが、実は自分にとってのそれらの苦手なことは実は自分の個性ではなく改善できることかもしれないと知りました。

そして実際に現在進行形で改善方向に向かっています。

これらの記事を見て、もしかしたら私のこういった特徴は原子反射が原因かもしれないと気付けたら、ぜひ上記のようなワークをしてみたり、お子さんの成長が気になる方は親子でのスキンシップや運動をしっかりするよう心掛けてみてください。

 

体が動きたくなるような楽しい人生を。

最後まで読んでいただきありがとうございました。

LaughStyle 西村

 

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