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うちの子は大丈夫?マット運動が苦手な子の特徴

目次

 

体操やトリッキングなどアクロバットが苦手な子の特徴

 

筆者はよく体操やトリッキング、カポエイラやダンスなどアクロバットな技や動きを練習したり教えたりしています。

その経験の中で得たアクロバットが苦手な子の特徴をまとめましたので、今日はその中の一部を紹介していきたいと思います。

 

 

 

特徴①:肘が過伸展である

基本的には構造物というものはどこかが曲がっていると重力に負けやすくなります。

クロバットでは手で支える動きをたくさん行うのですが、肘が過度に伸展(肘側に過度に伸びてしまう)し、まっすぐからずれてしまうと構造的に弱くなってしまいます。

構造的に弱い、つまりケガしてしまいそうになると人間の脳は身体を固めてしまうという特徴を持っているのでなめらかな動きを阻害してしまいます。

詳細はこちらのblogをご確認ください。

studio-laughstyle.hatenablog.com

こういうタイプの子はブリッジなどは柔らかさでできてしまいますが、バック転など強く床を押す動きが必要な技で苦労します。

リンク先に対応策が載っていますので知りたい方はチェックして下さいね。

 

特徴②:眼鏡をかけている

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身体の特徴ではないですが、眼鏡をかけているとそれを落とさないように動いてしまうため首の動きが制限されてしまいます。具体的にはブリッジ回転系などの技です。

ですので軽度の近視の場合は眼鏡を外して行った方が背骨を上手く使えるようになるでしょう。

ただ、強い近視や斜視などを補正するための眼鏡をかけている場合は、外すと平衡感覚や首の緊張に強い影響を与えますので、外して様子を見てきつそうなら眼鏡をつけたままの方が良いでしょう。

ですのでできることならコンタクトレンズにした方が良いでしょう。

 

特徴③:姿勢が内股気味でがに股が苦手

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よくレッスンの中でお相撲さんのように脚をがに股にさせる機会が多いのですが、これは側転などの片足でバランスを取る動きやジャンプ系の動きを覚える時に必要な動作となっています。

これが苦手な子は側転で立つときに内股になってしまい、上手く立てない場合が多いです。

また、がに股が苦手な子は内股気味(股関節内旋位)になるので、運動連鎖的に反り腰になりやすく、そういう姿勢の子は腹圧を高めずらいので体幹の力が弱い場合が多いです。

更に更に内股だと腸骨筋や大腰筋などの俗にいうインナーマッスルという背骨や股関節の安定を司る筋肉が緩んで上手く使えなくなってしまいます。そうなるとバック転などの強く早く体幹や股関節を曲げ伸ばしする技がかなり行いづらくなります。

 

特徴④:あごのバランスが整っていない

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顎を強く噛み締める癖があったり、矯正していたり、顎関節症の子は動きが固かったり、技が歪みやすい傾向にあります。

人は本来目線の位置がまっすぐになるように身体を使います。

身体のバランスが取れ目線が安定していると素直に楽に身体を動かせるのですが、顎のバランスが悪いと頭蓋骨を傾ける力が働いてしまいます。そうなると目線をまっすぐにしようと他の部位が緊張してしまいます。結果姿勢や動きが歪みやすくなります。

凝りやすい子はこめかみの辺りや顎回りの噛むと固くなる咬筋などの咀嚼筋をほぐすようにしてみましょう。

 

特徴⑤:原子反射が残っている

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原子反射とは簡単にいうと「赤ちゃんの生き残り機能」と言えます。

これが乳幼児期を過ぎても残っていると運動の発達を阻害することをこちらのblogで書いています。

studio-laughstyle.hatenablog.com

 

 

基本的にどの原子反射も卒業した方が良いのですが、今日はアクロバットに影響を与える代表的な原子反射について書いていきます。

 

押す力が弱くなるパラシュート反射

クロバットに影響が出る分かりやすい反射はパラシュート反射でしょうか。

この反射は例えば前方にこけそうになる時に身を守るために前方に手を伸ばして支えようとする保護伸展反応の一つのことです。

 

必要な時に姿勢反射である保護伸展反射が出れば良いのですが、卒業するべきパラシュート反射が残っていると、意識的に腕を伸ばす力が弱くなると言われています。

感覚的には腕を伸ばす反射なのだから伸ばす力が強くなりそうですが、逆で伸ばす力が弱くなってしまうんですね。

 

腕を伸ばす力が弱いというのはアクロバットではなかなか大変で、例えば壁倒立で頭が着いてしまう、側転でつぶれてしまう、前転や後転で上手く床を押せずできないなど、まさにマット運動の基本的な技がとても習得しにくい状態となってしまいます。

ちなみにこの反射を改善した子の片手側転のビフォアアフターがこの動画です。

レーニングや技の指導の前にこれらを改善することはかなり大事でしょう。

 

あごが上がると下半身が曲がる対称性緊張性頚反射

 

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対称性緊張性頚反射とは顎が上がると腕が伸びて逆に股関節や膝が曲がるといった動きが起こる原子反射です。

これらが残ると例えばバック転で後方に跳ぼうとした時に顎が上がると、膝が曲がり、膝が前方に移動していわゆる「膝が抜けた状態」となり、上手に後上方に跳ぶことが難しくなってしまいます。

ブリッジから立とうとした時に股関節が曲がってしまって上手く立てなかったり、バック転をしようとした時に足先が上がってしまう子はこの原子反射が原因で起こっている可能性があります。

 これは四つん這いの状態で前後に揺れたり、上や下を向いたり、ハイハイしたり、といったフロアでの運動をたくさんすることで改善の方向に向かっていきます。

 

 

 おわりに

クロバットを得意にしたい、させたい方はこれらの記事を参考にして動きの意識をしてみたり、体のケアをしたり、たくさん遊びを通じて運動をさせるよう心掛けてみてください。

 

体が動きたくなるような楽しい人生を。

最後まで読んでいただきありがとうございました。

LaughStyle 西村

 

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